今日の名言

Im Westen nichts Neues

Erich Maria Remarque 

めんどいので出版社名とかは省略で。同名のレマルクの小説の一節です。
直訳すれば西に新しいことはない、となりますが通常西部戦線異状なし、とかなりますね。
半分、遠足かなにかに行くような気軽さと熱狂との中で学生が兵士になり戦争を体験するというのが大筋ですが戦争文学として不朽の名作といえます。そういえば、戦争文学でこういう一兵卒の立場から書かれたものは、なくはないですが嚆矢といってもいいのではないでしょうか。
で、この小説の発表年は1929年。まだ戦争から10年程のちのこと。当時ベストセラーになりましたが、この小説の主人公は当時の読者にとっては自分自身、あるいは父であり兄弟であり恋人であり夫なのかもしれません。