読書備忘録

血文字GJ―猫子爵冒険譚 (ノン・ノベル)
赤城毅
荒唐無稽な話です。WWI後のベルリンを舞台に、ドイツ貴族にして魔女の女性と日本のやはり貴族にして外交官との間にうまれた鷹宮洋一郎とその幼馴染で没落しつつある貴族のウルリーケ・グレーフィン・フォン・リヒテンヴァルトが大活躍といかにも赤城毅らしいです。

ちなみにウルリーケは洋一郎を猫にいちゃんとよびます。
WWI後のベルリンとは、まあ日本でいうと昭和20年からの戦後間近な雰囲気と似てます。
ルビにも即座に気づくおかしいところはなく、赤城毅の作品が好きならおすすめできます。ちなみに出てくる猟奇殺人の犯人はすべて基本的に「実在」してます。

評価B