えれっとさんの絵がえらくかわいいです。
と、内容に関しては一巻からどうやって続編だすの?と思ってましたが一応軟着陸といったところ。
一人称で語られ主人公の人間不信振りと自信の無さは相変わらず、だったりしますが「眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい」とか「恥の多い生涯を送って来ました」とかのネガティブさとは違い、自己を防御するための偽悪的なもです。読んでると、ちょっと作為性が高いとも感じますが、その良い人ぶり際立たせてます。
天使だ悪魔とかでてきますが、主題は青春時代にありがちな事でありかなりの普遍性を持ってるかと思います。私などは思わず遠い目をしたくなります。
真帆は一作目より確実に成長してます。
それらの意味において、良い意味で青春小説と言えるかと。


ネーミングセンスちょっとアレじゃない?とも思いますが許容範囲内。しかし古書店のオジ様とか、生徒会長とかどうやら続巻は書く気まんまんみたいなので期待したいと思います。次は夏の合宿か、あるいは夏休み前あたりかな?
あとゴブリンは出番の割りにかなりいい味だしてます。

評価A