No.230: 「惑星」の定義の原案、公開へ | 国立天文台(NAOJ)

(1) 惑星とは、(a)十分な質量を持つために自己重力が固体としての力よりも
勝る結果、重力平衡(ほとんど球状)の形を持ち、(b)恒星の周りを回る天体
で、恒星でも、また衛星でもないものとする。

(2) 黄道面上で、ほぼ円軌道を持つ、1900年以前に発見された8つの
Classical Planets と、それ以外の太陽系の天体を区別する。後者は、
すべて水星より小さい。また、セレスは(1)の定義から惑星であるが、歴史的
理由により、他のClassical Planets と区別するため、 Dwarf Planet と呼ぶ
ことを推奨する。

(3) 冥王星や、最近発見されたひとつまたは複数のトランス・ネプチュニアン
天体は、(1)の定義から、惑星である。Classical Planets と対比して、これら
は典型的に大きく傾いた軌道傾斜と歪んだ楕円軌道を持ち、軌道周期は200年を
超えている。われわれは、冥王星が典型例となる、これらの天体群を、新らし
いカテゴリーとして、Plutons と呼ぶ。

(4) 太陽をまわる他のすべての天体は、まとめて Small Solar System Bodies
と呼ぶこととする。


冥王星を惑星に含める為に、惑星の範囲はかなり広めにとってるようです。ところで恒星と衛星の定義はしないのですか?