読書備忘録
- 作者: 多根清史,八霧敬次
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2006/11/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 808回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
でそのホブズボームが、うろ覚えですが「私は人類が今まで、性的快楽に関して試していないことがあるとは到底信じられない」とか言ってます。
この本を読むにその意見もうなずけました。
いかんせん、この分野の基礎教養が欠けると自覚があるので、購入してみました。
8bit時代からの20年程度を、個別のゲームを叙述することを通じ総覧しています。合間に開発者へのインタビューや著者達の座談会がはさまれてる感じです。
光栄(現KOEI)やエニックス(現スクウェア・エニックス)が出してたエロゲー、とりわけロリーター・シンドロームなどはど真ん中直球過ぎて頭がクラクラします。いまだゲーム業界がカオスに溢れてた古きよき時代ですね。
で最後はヴァリスXの紹介で終わります。ゲーム内容はまったく知らないが聞いたことがあるゲームが結構でてきて勉強になりますた。少なくとも、AirとKANONとTo Heart の違いは区別できるようになりました。
難としては、エロゲーに関してのハード的な考察がないこと。カセットテープ、FD、CD、DVDと供給メディアの変遷とくに、CDはかなりのブレイクスルーだと思うんですがそこあたりが軽く言及されてるだけなこと。あとエロゲー以外のゲームの影響、卒業、かまいたちの夜あたりは決定的な影響をエロゲーにも与えてるような気がするのですが、どうなんでしょう?(ときメモも加えていいかもしれません)
この道の人からすると突っ込み所満載かもしれませんが、素人がオーヴァーヴューするにはよかったです。
評価 B