読書備忘録

ドラグネット・ミラージュ (竹書房ゼータ文庫)

ドラグネット・ミラージュ (竹書房ゼータ文庫)

現代社会(ちょい未来?)に、異世界とのゲートが出現した。魔法の存在する異世界と、その出口側にある地球の街。その街で刑事として勤めるのが主人公です。神野オキナの王国から来た少年と似たような設定ですが、ディティールはこちらが上かな。
ノリは完璧にアメリカの刑事モノのドラマです。賀東招二といえば、フルメタルパニックはもろフルメタルジャケットへのオマージュですし、つどうメイク・マイ・デイ―フルメタル・パニック! 9 (富士見ファンタジア文庫)メイク・マイ・デイなんかは私はダーティー・ハリーを思い浮かべましたが、この作品はコテコテのアメリカ刑事ドラマっぽい雰囲気です。
主人公もある意味、ベトナム帰りを彷彿とさせたり、上司やチームのありかたもアメリカ刑事ドラマのノリです。巻末には、アメリカで作られたテレビシリーズのノベライズであるという架空の設定やらも。いんちき臭い、自称牧師っぽいキャラクターの台詞なんか私的には大ヒット

イラストもおっさんキャラやお姉さんキャラが光ってます。ヒロインはちぃと微妙かな?
フルメタルパニック楽しめて、それよか幾分落ち着いたお話でもいける人ならオススメです。
レーベルがレーベルなだけにそこらの本屋においてないのが難ですが。

評価 S