お薬

大航海時代のお話です。
砂糖は貴重な商品でした、たしかにコーヒーと同じくアラビアから伝わり地中海でも生産されてましたし、大西洋上の島々でも造られてましたが、それでもきわめて貴重な商品で用途は薬品、あるいは威信を示すためのものでした。現代の観点からするといささか疑問があるものもありますが、様々な薬効があると信じられてましたし、貴重である砂糖を大量に消費できることはその人間の威信を高めたのでした。
お話にならないと言う意味で「まるで砂糖のない薬屋のような」という成句さえありました。
これが普通に調味料となるのは西インド諸島アメリカ大陸での奴隷を使ったプランテーションが発達した18世紀以降、庶民の口に入るようになったのはギリギリで18世紀末くらいでしょうか。
また、いまでは嗜好品のタバコカカオ(チョコレート)コーヒーにも様々な薬効があり薬とされてきました。

何がいいたいかというと、上記すべてなど贅沢は言いませんから一つくらい医薬品にしてくれませんか?いやどこの大航海時代とはいいませんが。