読書備忘録

というわけでガンオケ三部作の最後。109師団第211天文観測班に館山海軍士官学校の教官であった石塚弘が配属されてと物語の基本構造は白と一緒ですが、ですがそこは榊ガンパレちゃんと手を変え品を変え、読ませてくれます。チームワークや努力は必要条件として描かれますが、最後にモノを言うのは火力と機動力というのもいいです。また白、緑を踏まえているのもGOOD。父島だからでしょうか巻頭カラーは白緑青からそれぞれ二人づつの水着姿です。女性だけでつが。
不満点は3作に共通しますが、地図がないこと。白緑あたりはまだよかったですが、青だとちょっと地図がないと状況が把握しにくかったです。あとなぜ父島なのか?が微妙に曖昧なこと。これは「正史」だと分かりきったことなんでしょうか?人物描写の濃淡は、まあこの分量で書くなら止むを得ないでしょう。逆に一冊でようここまで書けたと褒めるべきでしょう。
ノベライズを読んだらゲームがやりたくなるという稀有な例の一冊だと思います。
ねがわくばガンパレード・オーケストラでもう少し本を書いてほしいですが、ガンパレード・マーチと収束していく感じでしょうか?

評価S