読書備忘録

カラブルワールド ~緑の闇~ (ガガガ文庫)

カラブルワールド ~緑の闇~ (ガガガ文庫)

某小説と間違えた!ヽ(`Д´)ノ
レジまで行っちゃったし、というかタイトルくらい見ろ自分OTL
地雷原として有名なガガガ文庫の新人ですよ、奥さん!

内容は異能者が存在する事以外は現実とほとんど同じパラレルな世界、1930年代のイギリスから始まり英領ガイアナが主な舞台です。いわゆる秘境探検で異能力バトルものでしょうか。雰囲気としては中南米という点では広江礼威翡翠峡奇譚あたりに近いともいえます。まあ敵役は今のところかなり違いますが。
評価できる点はそこそこ調べていてインド系の人物やらでてきたり、ナチがドイツ議会で第一党になったとかの描写。
あとは容赦のなさっぷり。
難点。考証設定に関して。えとイギリスな理由は?なんでフランス語風にギアナになるん?ハムスターって1934年だと普通にペットとしているかな?てかドSロリコンを登場人物に言わせるってどうよ?因子に関して現代ならともかく1930年代でそこまで管理できる?当時のイギリス軍に女性兵士が普通にいるのも違和感ありますね。
ストーリーも一応伏線は張ってあるけど分かりにくすぎ。主人公に関するアレなんて物語でどんな意味が?容赦のない描写に関しては溜めというか雰囲気作りが足りてなくて唐突感がバリバリ。悪役の目的もいまいち。というかアノ人結局なんだったの?
まあラノベで考証やら設定の不備は致命的ではないですし、ナチを国民社会主義労働者党の略とするところに微妙なこだわりを感じました。ストーリーに関してもセンスと言うよりアルスの問題なのであと一冊くらいは買って見ます。地雷とまでは言いませんが、商業レベルの限りなく下限かと思います。
評価 C