戦争の科学―古代投石器からハイテク・軍事革命にいたる兵器と戦争の歴史

戦争の科学―古代投石器からハイテク・軍事革命にいたる兵器と戦争の歴史

古代から現代までの戦争において科学が決定的な役割を演じたという主張の本です。
がちょっと酷い。たとえば科学の例でイングランドのロングボウが出てくるのに、ローマやオスマン帝国はなんら科学的な革新をしなかったとか。というかムスリムが支配するコンスタンティノープルを一度たりともキリスト教徒国家は陥落させてないのに、そういう記述があったり。
現代に関して、チューリングのお話とかは興味深かったですが、ちょっとこの調子じゃ内容自体にまともなリサーチをしてるか疑問です。
まあヘンリーVIII世に関して、「平方根と大根の区別もつかない」とかポルトガル王子のエンリケはヘンリーで、航海王子となるとエンリケなど翻訳にも問題があるのかもしれませんが。

評価C