http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200611150521.html

著作権者の承諾なしに作製された音楽CDやDVDなどの「海賊版」をなくすため、政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍首相)は、インターネットオークションに海賊版の出品を禁止するよう著作権法を改正する検討に入った。犯罪組織の資金源になっていると指摘される海賊版の規制を強める取り組み。08年の通常国会に罰則強化を含む改正案を提出することをめざす。

 現在の著作権法では、海賊版の「販売」は禁じられているが、「広告」は違反にならない。このため、ネット上に掲示されるネットオークションに海賊版が出品されても広告とみなされ、取り締まることはできない。

 一方、偽ブランド品は出品するだけで商標法や意匠法違反になる。知財本部では、著作権法による保護も同じ水準にそろえ、ネットオークションへの出品も禁止する必要があると判断している。

 ネットオークション以外の海賊版販売についても、被害者からの告訴がないと罪にならない現行法を見直し、営利目的あるいは規模が大きいと判断できれば、告訴がなくても罪を問えるようにする方向だ。

http://www.asahi.com/national/update/1123/TKY200611230288.html

政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍首相)は、音楽や映像を違法コピーした「海賊版」をインターネット上からダウンロードすることを全面的に禁止する著作権法改正に着手する。27日に開く知財本部コンテンツ専門調査会に事務局案を提案。罰則も設け、08年通常国会に提出をめざしている改正案に盛り込む。海外でも人気が高い日本のマンガやアニメなどの権利保護を強め、コンテンツ産業の育成を促す狙いがある。

 現行の著作権法では、著作権者の承諾なしに複製したコンテンツをネット上に流すことは違法だが、違法コピーをダウンロードしても、個人で利用する限りは著作権の侵害とはならない。このため、ネット上で違法コピーを入手する行為が横行しても、規制するのは極めて困難だ。

 政府は「世界トップクラスのコンテンツ大国を実現する」との方針を掲げ、アニメや映画、ゲーム、音楽、出版などのコンテンツ産業の市場規模を、2010年までに15兆円にしたいとの目標を04年に設定している。

 知財本部は、現状を放置すれば正規のコンテンツの買い手が減り、正当な利益を得られない制作者が創作意欲を失いかねないと判断。海賊版のダウンロードが違法であることを明確にすることでその流通を減らし、コンテンツ産業を成長分野に育てたい考えだ。

なに?この最強コンボ?
まず海賊版に関して「営利目的あるいは規模が大きいと判断できれば、告訴がなくても罪を問えるようにする方向だ」といいますが、海賊版の定義は?デッドコピーだけ?たとえばマッドは?2次著作物は?2次著作物にまで及ぶとなると同人終わるね。そうでなくても同人作家やショップは行政の一存で何時でも逮捕できますね。
凄い時代になりました。

で後者。「音楽や映像を違法コピーした「海賊版」をインターネット上からダウンロードすることを全面的に禁止する著作権法改正に着手する」との事。えと画像や文章は含まれないのかなー?
こうなるとYouTubeで映像見るのもだめですか。あー、というかインターネット上の法律はどこのを適用するのかな?フェアユースにのっとって英語版のWikipediaとか日本じゃ違法な画像などが貼り付けてあるけど。まあ画像には適用しないんですよね。
で、次はこの法律を実効たらしめるためにネット規制ですか?
ちなみにアメリカのお話ですが
FBI、ネット経由の通信傍受実現を狙う--FCCに提案書を提出 - CNET Japan
FCCの通信傍受規定、あいまいさを残したまま発効へ - CNET Japan