ガルパン最終話視聴完了。
ん〜。そんなに引き出しあるわけじゃないですけど、戦車ものとしては最高傑作といっても過言ではないですね。
しかし、サンダース、プラウダ、黒森峰と相手の車両が強くなるほど相手が愚かになるのはちょっと・・・いくら、ああいうタイプの戦いになれてはいないとは言え。黒森峰などWOTなら「lol all NOOOBS」と言われるレベルですね。まあ戦力差が圧倒的で相手チームがまともな戦術とられたら勝てないんで、仕方ないですが。
あ、WOTというのはベラルーシ発の戦車ゲームWorld of tanks の事です。
戦間期から戦後第一世代くらいまでの戦車が出てきて、敵味方15両づつで、敵戦車の殲滅か基地の占領で勝利というゲームです。
戦車しか出てこないので、画面外からの艦砲射撃やヤーボの爆撃で撃破されたり、肉薄してくる歩兵や強力な対戦車陣地もでてきません。
独ソ米英仏中の戦車がでてきますが、戦車大国の前者3カ国と後者3カ国は圧倒的なバリエーションの違いがあります。

まあそのゲームに絡めて大洗女子と黒森峰の差がどれだけ圧倒的かというと…

まずWOTは戦車はtier1から10に区別されます。まあtierはランクみたいなもので、ドイツで言うと再軍備の際の最初の戦車「Leichttraktor」軽トラクターが1、ヘッツァーで4、4号戦車で5、ティーガーパンターで7、ティガーIIが8、ヤークトティガーで9、マウスで10です。
もちろん同じtierでも強弱はありますが戦車の強さの目安にはなります。
ちなみにtierごとに戦力値が設定されていて、自動マッチングの際はその値を考慮しますが

tire 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
戦力値 2 3 5 8 12 18 27 40 60 100

となりますで黒森峰と大洗を比較すると
まず大洗はIV号戦車とIII号突撃砲がtier5、3式はWOTに出てきませんがまあこれもtier5扱いにして、B1bis、M3リー、ヘッツァーがtier4、ポルシェティガーがtier7、89式もWOTには出ませんがたぶんtier2だろうと思います。
一方、黒森峰はマウスがtier10、ヤークトティガーがtier9、ティガーII×2にエレファントがtier8。
ティガー、ヤークトパンターパンター×5がtier7。
IV号突撃砲×6がtier5、3号戦車がtier4となるので。

tire 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 戦力値
大洗 0 1 0 3 3 0 1 0 0 0 98
黒森峰 0 0 0 1 0 6 8 3 1 1 612

もう。絶望しか見えない。
さらにゲーム内だと重戦車は戦力値+20%などの修正が入るので、実際は673対105です。
マウスのやばさはあれ一両で戦力値は120で、大洗全部より多いくらいです。
まあ、重量も3式を除いた7両全部より重いんですが。

しかし、WOTで愛用しているポルシェティガーの昼飯の角度とか格好よかったですね。
ところでもし、あの地形で私がティガーでIVと戦う事になったら・・・
うーん、建物の角のあたりにお尻をむけて陣取り、IVの動きに合わせて角度を変える。って感じですね。これなら弱点の背後や側面をさらさずにすみますし、相手の機動力の優位をほぼ無効化できます。まあ絵面はぜんぜん面白くないですが。
しかし、陣地でもない、たぶん学校ならティガーIIレベルの火力なら榴弾でぶちこわして進めるんですが、副官は慌ててて気づかなかったのでしょう。
ちなみに、最終話を見て一番チートというかルール違反じゃね?は89式中戦車ですね。
装甲最大17mm、砲の貫徹力は50mで30ミリ、200mで25mmとか、最大200mmを越す装甲に砲の貫徹力は1000mで200mm以上のマウスどころか、他のすべての戦車とくらべても1段も2段も下です。
まあ、他の戦車が30年代後半から45年に開発されたのに対して89式皇紀2589年、すなわち1929年と10年近く差がありますので仕方ありませんが。
攻撃防御ともに絶望しかないこの89式中戦車ですが、実は機動力も絶望的です。
120馬力のエンジンを積んでますが、最大時速25km。
えと鈍重なティーガーIIでも楽に30は出ます。
ほかにも鈍足で有名な重装甲マチルダII(グロリアのダージリン以外の戦車)が24.1km。これより遅いのはマウスとエレファントの20kmです。
つまり、最終話で、えらくすごいスピードで89式逃げてますが、戦車道の規定をどう解釈してもあんなスピードでないんですよ。
まあ、攻撃力、防御力が最低で機動力も最低クラスじゃなにもできないんで、そこあたりはアニメとしての都合でしょう。マチルダIIもかなり爆走してましたし。
しかし、こんなのでM4シャーマンと実際に戦ってるんですよね・・・